株式会社アークス

2023 4/07

2023年4月7日 2023年4月7日

株式会社アークスは北海道を中心に東北、北関東に広がる地域密着型スーパーマーケットチェーンを展開する「アークスグループ」の戦略を立案している企業です。道東アークスや道北アークス、ラルズ、東光ストアなど、地元の人たちにとってなじみ深い名前が多いのではないでしょうか。広く店舗展開を進めているほか、環境問題や安心・安全、社会や人との関わりについてなどの様々な問題にも取り組んでいます。

アークスグループとは

アークスグループは北海道や東北、北関東を拠点とするスーパーマーケットとその他の事業会社を持つ食品流通グループです。株式会社アークスの全面的な戦略に基づき、地域密着型の事業を行っています。グループ内には多くの企業が加入しており、それは以下の通りです。

ラルズ
福原
道南ラルズ
ふじ
東光ストア
ユニバース
篠原商店
ジョイス
ベルプラス
伊藤チェーン
オータニ

さらにベイシアグループの株式会社カインズとはフランチャイズ契約を結んでいます。

グループの大きな特徴として「八ヶ岳連峰経営」というものがあります。これは八ヶ岳連峰のように同じ高さの山々が連なる企業連合、つまりほぼ同じ大きさの会社同士が並ぶグループ経営を行うということです。富士山のような一つの大きな企業体というのは見栄えがいいものの、顧客との距離が離れてしまうので細かい要望に対応するのが難しくなります。そこで八ヶ岳連峰経営で顧客との距離を縮めながら、迅速な経営判断ができるようにしているのです。

業態

アークスグループの業態は以下のようになっています。

・スーパーマーケット

スーパーアークス、ビッグハウス、ラルズマート、ラルズストア、フレッティ、ホームストア、ユニバース、パワーズU、ぴあざフクハラ、フクハラ、スーパーチェーンふじ、ウェスタン、ベストプライス、東光ストア、ディナーベル、ベーシック、ジョイス、ベルプラス

・酒

ファースト

・衣料、ホームセンター

ラルズプラザ、カインズホーム

・その他

アークストラベル、エルディ

2022年時点で375店舗を運営しています。その他「アークス　オンラインショップ」の立ち上げ、「アークスアプリ」の運用とリニューアルなど、利便性向上に向けての取り組みも行われているのです。また「環境変化に適応、厳正な行動力と誠意ある言葉、思いやりの心で生命線を護る」ということをグループの年頭方針として掲げています。顧客への細やかな気配り、環境への配慮、地域社会との共生、サスティナビリティの推進など課題は多いですがグループ一丸となり取り組んでいるのです。

企業の歴史

株式会社アークスの前身となる企業、株式会社ダイマルスーパーが設立されたのは1961年10月のことです。生鮮食品の小売業を目的として事業がスタートしました。1964年には本社を札幌郡広島村字大曲に移転、それに伴って商号は大丸産業株式会社に変更されます。しかし1969年には再度商号を変更、大丸スーパー株式会社となりました。

その後は大丸建装株式会社（現・株式会社エルディ）、有限会社イワイ（現・株式会社イワイ）に資本参加し子会社化することになります。そして1989年3月には丸友産業株式会社と合併、商号は株式会社ラルズへ変更されました。

そしてコーセー、株式会社イチワ（現・株式会社道東ラルズ、本社北見市）、有限会社ライフポート（現・株式会社）、有限会社サンフーズ（現・株式会社道北アークス、本社旭川市）へ次々と資本参加します。子会社が増えて成長していきました。

2000年には株式会社いちまるが関連会社に、株式会社ホームストアが子会社となります。そして2002年、ついに商号が株式会社アークスとなりました。それと同時に会社分割、純粋持株会社へと移行します。翌年にはグループ統一の新情報システム「e-ARCS」ができ、現在の基礎ともいえる状態が築き上げられたのです。

株式会社いちまるとは後に資本、業務提携を解消しますが、株式会社アークスの勢いは止まりません。子会社である株式会社エルディと株式会社カインズの業務提携、本社が現在の場所に移転するなど、大きな出来事は続きます。

グループには仲間がどんどん増えていくことになります。2002年では株式会社福原が株式交換により子会社化、2004年には同じ方法にて株式会社ふじを子会社化しました。

2009年に株式会社札幌東急ストア（現・株式会社東光ストア）を子会社化。2011年に株式会社ユニバースと株式会社篠原商店、2012年には株式会社ジョイスを子会社化しました。子会社は年々増え、2014年に株式会社ベルプラス、2019年に株式会社伊藤チェーン、2021年に株式会社オータニが子会社となっています。

この他、株式会社エルディと株式会社ライフポートの合併、株式会社ジョイスと株式会社ベルプラスの合併、株式会社道東ラルズと株式会社篠原商店の合併などがありました。このような積み重ねでまさに八ヶ岳連峰のようなバランスの良い企業になったのです。2018年には株式会社アークス、株式会社バローホールディングス、株式会社リテールパートナーズにより「新日本スーパーマーケット同盟」が発足され、ますます勢いが足されていくような期待がされます。