有田真氏(よつ葉乳業)

乳業
目次

1.よつ葉乳業について

よつ葉乳業は北海道を本拠にする、乳製品を主に製造販売しているメーカーです。「北海道のおいしさを、まっすぐ」というスローガンの下、北海道の原材料を生かした食料品のプロデュースを進めています。「自分たちの手で、より良い牛乳と乳製品をお客様に届けたい」という思いから、北海道の酪農家を中心によつ葉乳業は誕生しました。「より良い牛乳と乳製品を届けたい」という思いは、今のよつ葉乳業にも脈々と受け継がれています。

このよつ葉乳業の代表取締役社長を務めているのが、有田真氏です。ここではよつ葉乳業と、その社長である有田氏とはどのような会社・人物なのかについて詳しく見ていきます。

1-1.よつ葉乳業 会社概要

  • 社名:よつ葉乳業株式会社
  • 設立:1967年1月23日
  • 本社所在地:北海道河東郡音更町新通20丁目3番地(登記)
  • 北海道札幌市中央区北4条西1丁目1番地北農ビル(実務)
  • 電話番号:011-222-1311
  • 資本金:31億円

1-2.よつ葉乳業 公式ホームページ

https://www.yotsuba.co.jp/

2.有田真氏のプロフィール

有田氏は1955年に後志管内余市町で生まれました。岩手大学卒業ののち、1981年に北海道農協乳業、現在のよつ葉乳業に入社します。そこからよつ葉乳業でずっと働いてきました。2006年に営業本部乳製品統括部長、2010年には取締役営業部長に就任しました。そして2015年に代表取締役社長に就任し、現在に至っています。

3.酪農家とお客様の架け橋になるよつ葉乳業

よつ葉乳業は、北海道の酪農家の提供する高品質な生乳を原料に各種乳製品を日本全国に届けています。酪農家と消費者の架け橋になることで、良質な乳製品を日本全国の消費者にスムーズに提供できるような態勢を整えています。

3-1.バターに強み

よつ葉乳業は各種乳製品を提供していますが、その中でもバターに強みを持っているのが特徴です。バター・脱脂分乳は日本全国1/4のシェアを誇ります。北海道から日本全国の飲料・食品メーカーや飲食店などに流通し、いろいろな方法で活用されています。

3-2.共同購入の試み

よつ葉乳業では、1972年から共同購入を開始しています。これは「北海道のおいしい牛乳を日本全国のお客様に届けたい」という酪農家の思いと「おいしくて安全な牛乳を子供たちの飲ませたい」という消費者の思いが、一つになった結果です。共同購入の初めての試みがなされてから、50年の歴史が経過しました。

現在では首都圏や東海地方、さらには関西地方と日本全国に広がっています。共同購入のシステムをさらに向上させるために、現在もなおさまざまな試みを実施しています。例えばお客様と酪農家の相互訪問によって、お互いのことを深く理解し合うプロジェクトに取り組んでいます。また共同で商品開発するために、お客様の求める商品を提供できるようにも努めています。

3-3.デザートでも楽しめる試み

乳製品というと生クリームや、デザートでもしばしば使われる素材です。そこでよつ葉乳業では、スイーツで北海道の酪農家の作った生乳のおいしさを実感してもらうために、「ミルク&パフェ よつ葉ホワイトコージ」というデザートカフェを展開しています。北海道産の牛乳や乳製品を使ったパフェをはじめとしたスイーツを提供しています。お店に行けば、よつ葉の提供する乳製品のおいしさを気軽に楽しめるでしょう。

4.有田氏の目指す独自戦略とは?

酪農というよりも第一次産業の抱える課題として、切実なのは後継者不足です。北海道の酪農家も、後継者が見つからずに事業をたたんでしまうところも増えてきています。北海道だけでも年間200件程度の農家が離農しているといわれています。このままいくと北海道の乳製品を日本全国の消費者に届けたくても、供給不足でうまくいかなくなる恐れが出てくるでしょう。

そこで有田真氏率いるよつ葉乳業が今後展開しようとしているのが、若手酪農家の支援です。酪農家不足に陥っているのは、高齢の酪農家から若手に世代交代がうまくいっていないことが一因です。若手酪農家の成長できる機会を提供することで後継者を確保しようというのが、有田氏の戦略の中心です。有田氏は若手酪農家を対象に海外視察を用意する予定だといいます。世界中の先進的な酪農技術を学ぶことで、若手の意識改革をし、酪農業界の活性化を目指しています。

5.まとめ

よつ葉乳業は、北海道の酪農家の「より良い品質の乳製品を日本全国の消費者に届けたい」という純粋な気持ちによって立ち上げられました。その思いは今なお脈々と社内に受け継がれています。一方で北海道でも酪農家不足が深刻化しつつあります。代表取締役の有田真氏は、よつ葉乳業で若手酪農家の育成サポートを進めていって、産業の活性化を図りたいとしています。このような北海道の酪農家ファーストのよつ葉乳業の姿勢は、ずっと一貫しています。

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