似鳥昭雄氏(ニトリHD)

家具
目次

1.ニトリHDとは?

ニトリは1972年に設立された家具販売店です。北海道で産声を上げたお店は成長を続け、今では日本全国に店舗を展開しています。2022年2月20日現在、801店を擁するほどの大手に成長しました。日本国内だけでなく海外にも店舗を展開していて、アメリカやマレーシア、中国、台湾でも営業しています。35期連続増収増益を記録していて、経営基盤も安定しています。

ニトリHDの代表取締役会長の似鳥昭雄氏は、アメリカを訪れた時にニトリ開業のヒントがあったといいます。アメリカでは家具が使用者視線で品質の高い、しかも日本と比較して1/3程度の価格で販売されていることに衝撃を受けました。「日本でもいつかそのような店を作りたい」と思い、それがニトリグループの原点になっているといいます。

1-1.ニトリHD 会社概要

  • 社名:株式会社ニトリホールディングス
  • 本社所在地:〒001-0907 札幌市北区新琴似七条一丁目2番39号
  • 電話番号:(011)330-6200
  • 設立:1972年3月
  • 資本金:13,370百万円

1-2.ニトリHD 公式サイト

https://www.nitorihd.co.jp/

2.似鳥昭雄氏のプロフィール

似鳥昭雄氏は1944年当時の樺太、現在のサハリンで生まれ、北海道で育ちました。1966年に北海学園大学経済学部を卒業し、父親の経営していたコンクリート会社に就職しました。しかし間もなく退職し、1967年には北海道札幌市にて家具店を開店します。1972年にはニトリ家具卸センター株式会社、現在の株式会社ニトリホールディングスを立ち上げました。

1972年にアメリカを訪問した際、欧米の住まいの豊かさに直接触れ衝撃を受けた彼は、日本でも同じようなサービスを実現したいと強い志を抱きます。彼は帰国後、ニトリのチェーン展開を加速させます。1989年には札幌証券取引所、2002年には東京証券取引所に一部上場を果たします。2010年には持株会社に移行し、現在に至ります。

会社経営のほかにも、似鳥氏は多彩なステージで活躍しています。例えば似鳥国際奨学財団の代表理事も務めています。アジアをメインとして、世界中の学生を支援するための財団で社会貢献も積極的に果たそうとしています。

3.ニトリHDオリジナルのビジネスモデルとは?

ニトリのキャッチフレーズ「お、ねだん以上」を聞いたことはありませんか?誰もが気軽に買える価格設定と高い品質の両立を目指して、ニトリでは「製造物流IT小売業」というオリジナルのビジネスモデルを展開しています。その中でも主要な特色について、ここでいくつかピックアップしてみました。

3-1.買う立場にたっての徹底分析

ニトリHDでは購入する消費者の立場をふまえた商品企画を進めています。商品の調査や分析だけでなく、商品部門の社員が実際に足を運んで、現場のトレンド感を把握する取り組みを進めています。市場調査を徹底することで、お客さんの快適な生活に役立つようなオリジナル商品を開発しています。

3-2.指導強化で同じ品質に

ニトリHDでは、自社工場だけでなく協力工場でも商品の生産を進めています。すべての工場で製造プロセスを、ニトリグループが直接指導・マネジメントを実施しています。このように指導体制を強化することで、どの工場で製造しても同じ品質になるように心がけています。

3-3.気軽に来店できる店づくり

ニトリでは各店舗、魅力的な売り場づくりに努めているのも特色の一つです。買い物を楽しくできるように、接客レベルの向上にも取り組んでいます。またどのような方でも気軽に来店できるように郊外だけでなく、都市部の駅周辺にも店舗を展開しています。

3-4.デジタルマーケティングの推進

ニトリではアプリやネットと連携した販売体制の整備を進めています。アプリやネットで注文して、店舗でその商品を受け取るような購買システムを構築しています。アプリは追加機能などのアップデートを繰り返して、よりユーザーにとって使いやすくなるような試みも続けています。デジタルマーケティングを推進して、その時々のニーズに対応した便利で快適なサービスを提供できるように、日々努力している企業です。

4.まとめ

昨今小売店は厳しい状況に立たされているといわれています。長らく続く景気停滞のほかにも世界情勢に伴う円安の急伸、消費税の増税、さらにコロナ禍による不要不急の外出の自粛など、マイナスの要素がさまざまと出てきています。しかしそういった中でもニトリHDは、増収増益を続けられています。

その快進撃の裏には、似鳥昭雄氏の揺るぎのない経営理念が関係しています。どのような状況でもお客様の生活を豊かにできる商品を、リーズナブルな価格で提供するというものです。その一貫した姿勢に消費者の多くが信頼感を寄せているので、順調な経営を続けられると考えられるでしょう。この姿勢が変わらない限り、ニトリHDの快進撃は当面続くでしょう。

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