医療法人明和会琵琶湖病院

2025 12/04

2025年12月4日 2025年12月4日

医療法人明和会琵琶湖病院の概要

病院の理念

医療法人明和会琵琶湖病院は、滋賀県大津市に位置する精神科専門病院です。基本理念として、精神的自由のための適切で意味のある精神科医療の提供と精神科医療による地域貢献を掲げており、この理念に基づき一人ひとりに向き合った医療を実践しています。

開設は昭和39年で、診療所としての開設から約70年の歴史があり、長年にわたり地域の精神科医療に貢献してきました。

特徴・専門性

琵琶湖病院は、急性期から慢性期まで多様な精神科医療ニーズに対応できる体制を整えています。例えば、精神科急性期治療病棟では2018年から児童思春期の患者の受け入れを開始し、子どもから高齢者まで幅広い年代の急性期治療に対応しています。

精神療養病棟ではグループ活動などを通じた退院支援に力を入れ、内科療養病棟では長期療養や終末期ケアにも対応できる環境を整えています。また、外来診療では一般精神科外来に加えて専門性の高い各種専門外来を開設し、症状やニーズに応じた診療を提供しています。

具体的には、認知症外来・睡眠障害外来・聴覚障害者外来・診断と治療の見直しなどがあり、認知症外来では認知症かどうか判断が難しい場合に専門医が鑑別診断を行い、今後の対応策について相談に応じています。

聴覚障害者外来では聴覚に障害を持つ方に対し、手話など最適なコミュニケーション手段で対応できるスタッフが診療を行い、安心して十分な医療が受けられる体制です。

医療法人明和会琵琶湖病院の基本情報

所在地：〒520-0113 滋賀県大津市坂本1丁目8番5号
診療科：精神科・内科
病床数：許可病床数 281床
公式サイト：https://biwako.or.jp/index.html

医療法人明和会琵琶湖病院の診療体制

診療科・専門領域

琵琶湖病院の精神科では、統合失調症、躁うつ病（双極性障害）、うつ病、不安障害、アルコール依存症、認知症といった幅広い精神疾患の治療に対応しています。

それぞれの疾患には有効な治療法が確立されており、適切な治療により症状の改善が見込めるとされています。一人で悩まず専門医に相談することで、病状に応じた最善の治療計画を提案してくれるでしょう。

併設の内科では、入院患者の身体管理や慢性疾患のケアも行っています。特に長期入院や高齢の方は内科的な診療や見守りが大切になるため、内科療養病棟を設けて医療依存度の高い患者さんの全身状態の管理にも対応しています。こうした身体合併症への対応により、精神科治療と並行して全身の健康管理が可能です。

外来診療では、前述のとおり一般の精神科外来に加えて複数の専門外来を開設し、専門性に基づく診療を提供しています。

認知症外来では物忘れや性格の変化など認知症が疑われるケースについて鑑別診断を行い、今後の対応方針も含めて専門医が相談に乗ります。

聴覚障害者外来では手話などで意思疎通できるスタッフが応対し、聴覚に障害のある方が適切かつ十分な医療を円滑に受けられるよう配慮されています。

睡眠障害外来では不眠症をはじめ睡眠にまつわる症状全般の診療を行い、必要に応じて睡眠検査や生活指導を実施します。

チーム医療と部門連携

琵琶湖病院では、多職種が連携したチーム医療を推進しています。院内には精神科医（主治医）をはじめ、看護師、精神保健福祉士（PSW）、公認心理師（臨床心理士）、作業療法士（OT）、栄養士、薬剤師といった様々な専門スタッフが在籍し、各職種が協働して患者を支える体制です。特に急性期病棟では受け持ち看護師を中心に主治医・PSW・心理師・OT・栄養士・薬剤師らが密に連携を図り、入院中から退院後まで一貫したケアを提供しています。

看護部ではチャレンジ精神を持って明るく知恵を出し合い、諦めずに適切な看護・介護サービスを提供し、患者に寄り添った看護の実践に努めています。薬局では入院患者さんへの調剤を自動分包機で行い、お薬に関する問い合わせに随時対応するなど、安心して治療を受けられるよう薬剤管理・指導を徹底しています。栄養課でも患者さんに喜んでいただける食事の提供に力を入れ、行事食や季節感のあるメニュー作成を通じて療養生活を支援しています。

院内連携だけでなく、地域の関係機関との協力体制も重視されています。訪問看護ステーションと情報を共有しながら退院後の生活支援を行うなど、入院中から退院後まで継続した支援を行っています。

患者の状態に応じて地域の福祉サービスや行政とも連携し、必要に応じて退院調整や在宅支援を行っています。こうしたチーム医療と院内外の連携により、患者の療養から社会復帰まで包括的にサポートできる体制を築いています。