岩機ダイカスト工業株式会社について
岩機ダイカスト工業株式会社は、ダイカスト・MIMの一貫生産メーカーです。ダイカストは、アルミニウムや亜鉛といった非鉄金属を主材料とし、金型を用いて中型から大型の部品を高速かつ大量に生産する鋳造技術です。
一方、MIM(金属粉末射出成形)は、ステンレス鋼などの鉄系材料を含む多様な金属の微粉末を使用し、射出成形によって三次元の複雑な形状を持つ小型・高精度部品を製造する技術です。
二つの技術を併有することで、顧客の多様なニーズに対し、特定の技術に固執することなく、最適な製造方法を提案できることが特徴です。
岩機ダイカスト工業株式会社の会社概要
社名:岩機ダイカスト工業株式会社
代表者:代表取締役社長 齋藤 明彦
所在地:宮城県亘理郡山元町鷲足字山崎51-2
主要事業:ダイカスト事業、MIM事業、二次加工・組立
公式サイト:https://www.iwakidc.co.jp/
岩機ダイカスト工業株式会社の事業内容
ダイカスト・MIMによる精密部品の一貫生産
ダイカストとは、溶融した金属を金型に高圧で射出し、高精度で鋳肌の優れた鋳物を大量生産できる鋳造法です。一方、MIM(メタルインジェクションモールド)とは、金属粉末に樹脂バインダーを混合した素材を射出成形し、脱脂・焼結することで高精度・高密度な金属部品を量産できる加工法です。
岩機ダイカスト工業では、アルミダイカストと亜鉛ダイカストによる各種部品の一貫生産に加え、MIM技術も活用して精密部品製造を行っています。製品用途に応じて最適な材料と鋳造法を選定し、ダイカストでは自動車や機械部品など中~大型の鋳物部品を、高圧鋳造により短時間で成形します。MIM技術では鉄系・ステンレス系の微細部品を射出成形と焼結によって量産しており、従来の切削加工では困難だった小型で複雑形状の金属部品を高精度・高密度に製造可能です。
これら二つの製造法を併用することで、部品のサイズや要求精度に合わせた最適なプロセスを提供し、高強度品から極小精密品まで幅広く対応しています。
機械加工・表面処理まで含めた対応
鋳造後の機械加工や仕上げ工程まで対応できるのも特徴です。切削加工設備も備わっており、ダイカストで成形された製品に対して必要最小限の穴あけ・ねじ切り加工や平面仕上げを施すことで、仕様に合致した完成品として提供できます。鋳造品そのものも寸法精度が高く鋳肌が滑らかなため、追加加工を最小限に抑えてコスト低減につながる工夫もなされています。
また、ダイカスト特有の湯口や鋳造バリについても、ショットブラスト処理や手作業の仕上げによって確実に除去し、製品の外観品質と寸法精度を整えています。さらに、切削加工では高精度な穴あけ加工やネジ立て加工にも対応し、図面どおりの公差を確保しています。
また、表面仕上げ工程ではショットブラストにより大面積の付着物や酸化膜を高速で除去し、バレル研磨機によって細部のバリを滑らかに仕上げています。必要に応じて塗装やメッキなどの表面処理工程は協力会社と連携して対応可能であり、一貫した体制で最終製品の完成度を高めています。
設計・試作段階での技術支援と提案
岩機ダイカスト工業では、製品の設計初期から量産立ち上げまで技術支援を行っています。社内に金型設計部門を有し、CAD/CAMやCAE解析を駆使して最適な金型構造・鋳造条件を検討することで、初品から安定した品質を実現する体制です。
また、必要に応じて試作用の簡易金型を製作し、少量の試作品を鋳造することで量産前の検証を円滑に進めています。さらに、新製品の設計時にはダイカストやMIMに適した形状提案や材質選定のアドバイスも行っており、量産性と品質を両立した製品開発を顧客とともに推進しています。こうした初期段階でのVA/VE提案により、「より良い製品をより安く」提供する姿勢を打ち出しており、製品コストの低減や性能向上に貢献しています。
岩機ダイカスト工業株式会社の製造体制・設備
生産設備と生産能力
宮城県の本社工場を中心に、充実した鋳造設備ラインを構築しています。また、縦型のスクイズダイカスト機を複数導入しており、高圧成型により鋳巣の少ない高強度なアルミ部品の製造を実現しています。
独自開発の超高速精密亜鉛ダイカスト技術では、専用設計の全自動鋳造機と金型により高品質でばらつきの少ない極小部品を量産しており、電子機器向けの微細部品供給にも対応可能です。鋳造ラインは自動化されており、安定したサイクルでの大量生産と作業安全性を両立しています。
さらに、インサート鋳造など多様な鋳造法にも対応可能で、製品要求に合わせた最適な工法を選択できる柔軟性があります。仕上げ工程の設備としても、ショットブラスト機やバレル研磨機を多数備え、鋳造後の部品を効率的に処理できる環境が整っています。
金型内製率と生産拠点体制
岩機ダイカスト工業の大きな特徴として、金型の内製体制が挙げられます。1975年に社内に金型部門を開設して以来、ダイカスト金型の設計・製作を自社で一貫して行っており、高精度・高耐久の金型を短期間で製造可能です。
また、金型加工設備を複数保有し、蓄積したノウハウと最新技術により複雑形状の型にも対応しています。
生産拠点は本社工場(宮城県)に加え、関東圏の埼玉工場を展開しており、各工場でダイカスト・MIM製造の一貫体制を敷くことで高精度部品を安定供給しています。本社工場には最新設備が導入され大ロット生産を支え、埼玉工場は首都圏の需要に対応する役割を担っています。さらに、海外では米国に工場を有しており、グローバルな生産体制も整えています。
まとめ
岩機ダイカスト工業株式会社は、ダイカストとMIMという二つの製造技術を軸に、金型から仕上げまで一貫したものづくりを実践する精密部品メーカーです。その統合生産体制によって「高品質・短納期・適正コスト」を両立させ、多様な産業分野に価値を提供しています。
アルミ・亜鉛ダイカストでは大型から小型まで幅広い部品に対応し、MIMでは微細で複雑な部品を量産化することで、従来工法では実現できなかった製品設計を可能にしてきました。品質管理や環境対応の面でも国際規格(ISO)の認証を取得し、継続的な改善に取り組む姿勢が示されています。
今後、自社製品に高精度な金属部品の採用を検討している企業にとって、岩機ダイカスト工業株式会社は有力なパートナーとなるでしょう。
