エビス紙料株式会社の持続可能な社会に貢献する事業内容を紹介

目次

1.エビス紙料株式会社とは?

エビス紙料株式会社は、昭和36年に古紙問屋として創業して以来、現在に至るまで一貫して資源のリサイクルに取り組んでいます。

エビス紙料株式会社は、様々なリサイクル事業を展開しています。その中でも、廃プラスチックや古紙からRPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)という固形燃料を製造することが現在のコア事業です。

この記事では、エビス紙料株式会社の会社概要や事業内容、環境保全への取り組み方などを紹介します。

1-1.エビス紙料株式会社の会社概要

会社名:エビス紙料株式会社

代表:見澤 直人(令和4年8月就任)

創業:1961(昭和36)年1月

設立:1988(昭和63)年9月

本社所在地:〒769-1615 香川県観音寺市大野原町丸井817番地22

事業内容:

  • 製紙原料の販売
  • 繊維原料の販売
  • 産業廃棄物の処理及び収集運搬
  • 合成樹脂の成型、加工及び販売
  • 掲示板の製作及び販売
  • 前各号に付帯する一切の事業

2.エビス紙料株式会社が展開しているリサイクル事業

エビス紙料株式会社では、以下のリサイクル事業を手掛けています。

  • 固形燃料(RPF)の製造
  • 不燃布のリサイクル
  • 製紙原料・古紙
  • プラスチック再生ペレット
  • 収集運搬

2-1.固形燃料(RPF)の製造

RPFとは “Refuse derived paper and plastics densified fuel”の略称で、産業廃棄物のうち、マテリアルリサイクルが困難な古紙や廃プラスチックを原料とした高品位の固形燃料です。

発熱量は石炭並みでありながら、ハンドリング性や貯蔵性に優れているという特徴があります。さらに、古紙と廃プラスチックの配合比率を調整すれば、ボイラーなどのスペックに応じて熱量を変更することも可能です。また、石炭よりも安いため経済性があり、CO2削減効果が期待できるということで注目されています。

エビス紙料株式会社が製造するPRFは、石炭やコークスなどの化石燃料に代わるものとして、大手製紙会社や鉄鋼会社、石炭会社などの様々な業界から高い評価を得ています。

2-2.不織布のリサイクル

エビス紙料株式会社では、不織布を利用した衛生用品が普及拡大する初期から、その生産に伴う廃棄物のリサイクルに取り組んできました。

レーヨン・PET(ポリエチレンテレフタレート)・PP(ポリプロピレン)を原料とした不織布やそれらの複合品は、素材に合わせて資源として再利用されています。

2-3.製紙原料・古紙

昭和36年に創業したエビス紙料株式会社は、創業以来の実績と経験を活かし、古紙リサイクル業の推進に貢献しています。

製紙の過程で出たロスや段ボール、パルプなどのリサイクルが可能な資源は、自社工場で分別・圧縮・保管され、最適なリサイクル先へ納入されます。それらの原料は、製紙会社で再生紙に製造され、コピー用紙やトイレットペーパーなどに生まれ変わります。

2-4.プラスチック再生ペレット

プラスチック再生ペレットの製造もエビス紙料株式会社の事業のひとつです。

フィルムや印刷ロス、端材、ロス材などの再生可能なプラスチック類を加熱して溶かし、トコロテン式に押し出した後、加工してプラスチック製品の原料となるペレットを製造します。

エビス紙料株式会社の関連会社であるエコテック三木工場で製造する高品質の再生ペレットは、取引先企業から高い評価を受けています。

2-5.収集運搬

古紙や廃プラスチックなどを取引先から引き取る運送部門の仕事も、工場での再生資源の製造と同じように大切な事業のひとつです。

エビス紙料株式会社では、お客様に満足していただける迅速な対応やスムーズな配車はもちろんのこと、取引先の現場に応じた荷姿や運送方法の提案なども行っています。

3.エビス紙料株式会社の環境保全へ取り組み

エビス紙料グループは、工場の4つを四国の瀬戸内海に面した地域に設置しています。

風光明媚な場所に工場を構えており、従業員全体で地域の財産である自然環境を守る事の大切さを意識し、企業活動をしているのが特徴です。廃棄物の再利用に積極的に取り組み、環境保全に貢献することで、地域社会の中でも良い評価が得られるように努力しています。

3-1.基本方針

エビス紙料株式会社は、環境問題を最重要経営課題のひとつとして認識し、循環型社会の実現のために環境経営を推進しています。

社員全員が知恵を絞り、「廃棄物リサイクルの推進」と「顧客満足の向上」を目指すことで、社員が健康で豊かな生活を送れるようにし、社会の持続可能な発展に貢献することが基本方針です。

3-2.行動指針

エビス紙料株式会社では、「廃棄物リサイクルの推進」と「顧客満足の向上」といった環境経営の基本指針に基づき、企業全体として以下の行動指針を定めています。

  • 企業活動の各段階及び製品、サービスにおいて常に創意工夫し,廃棄物や再生原料のリサイクルを推進する事により環境負荷の継続的改善に努め、その事業活動の過程においては廃棄物の飛散等による環境汚染の予防に努めます。
  • エコアクション21の導入により、経営の仕組みを「環境経営システム」へと進化させ、その継続的改善を図ります。
  • 環境管理項目に関係する法令と当社が同意するその他の要求事項を順守します。また、お取引先の要望にお応えできるよう、最大限努力いたします。
  • この方針が社員及び協力会社に充分理解され、その達成に向けて全員が行動できるように努めます。また、外部からの求めに応じて公開いたします。

4.まとめ

エビス紙料株式会社は、廃プラスチックや古紙を原料としたRPFを製造することをコア事業とし、様々なリサイクル事業を展開しています。

事業内容は資源の再利用や環境保全と大きく関わっており、持続可能な社会の実現にも影響するものです。

企業として利益を追求するだけでなく、地球温暖化や環境汚染などの問題解決にも取り組んでいるエビス紙料株式会社のこれからに注目です。

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