野口和秀と野口観光グループについて!詳しく解説

観光
目次

1.野口和秀氏について

野口和秀氏は、北海道内の大手観光リゾート企業「野口観光グループ」の社長を務めています。グループ内のトップとしては三代目であり、社長就任当時は44歳という若さで世間の注目を集めました。またグループのトップ交代は23年ぶりであるということも話題になったのです。

社長就任直後のインタビューでは、会長からの打診から就任までの期間が1か月も無かったと明かしています。会長からも細かく指示を受けたということも無く、「頼むぞ」とだけ伝えられ就任に至ったということです。「ゼロからイチを作ることに関しては不得手」と語る野口和秀氏は、お客様や従業員の声をよく聞くようにし、価格以上の満足度を与えられるようにと運営に励んでいます。

野口和秀氏の先代、野口秀夫氏は父であり、創業者である野口秀次氏は祖父に当たります。「登別プリンスホテル」というところから始まったグループの事業は、60年以上経過した今、野口和秀氏が守っているのです。

1-1.野口観光グループの会社概要

  • 商号:野口観光株式会社、野口観光マネジメント株式会社、野口リゾートマネジメント株式会社、職業訓練法人
  • 本社所在地:〒059-0596 北海道登別市登別温泉町203番地1
  • 電話番号:0143-84-2350
  • 設立:(野口観光株式会社)昭和38年6月、(野口観光マネジメント株式会社)平成15年5月、(野口リゾートマネジメント株式会社)平成21年7月、(職業訓練法人)平成28年5月
  • 資本金:(野口観光株式会社)4,500万円、(野口観光マネジメント株式会社)3,000万円、(野口リゾートマネジメント株式会社)1,000万円

1-2.野口観光グループの公式サイト

https://www.noguchi-g.com/

2.野口和秀氏と野口観光グループの沿革

1963年6月「株式会社登別プリンスホテル」という名で企業が設立、野口秀次氏が代表取締役社長に就任します。そして翌年の4月に登別プリンスホテルの本館が完成し、本格的に宿泊業がスタートしました。その後登別プリンスホテルの増築や東新館、西新館を完成させるなど順調に客室を増やしていきます。

事業拡大の勢いは止まることなく、1979年の時点でグループ客室数が518室に達していました。登別だけでなく苫小牧や洞爺、室蘭などにもプリンスホテルが出来ていきます。そして1987年4月、社名は「野口観光株式会社」へと変更されました。1999年野口秀夫氏が代表取締役社長に就任、野口秀次氏は就任します。2000年代に入ると、道外にもホテルを展開するなど野口観光グループは大きな企業となっていきました。

2-1.野口和秀氏の幼少期

1977年11月27日、登別市にて野口和秀氏は誕生しました。今でこそ代表取締役社長を務めている野口和秀氏ですが、子供時代から会社を継ぐということを考えていたわけではありませんでした。幼い頃より周囲からは「野口観光の息子」と呼ばれていたそうです。当時はそう呼ばれることに違和感があったようですが、時を重ねるにつれ、野口観光グループは両親にとって大切なものであり、自分にとっても切り離すことのできない存在なのだと思うようになったと語っています。

2-2.野口和秀氏、野口観光グループに入社

産能大学経営情報学部を卒業後、野口和秀氏はすぐ野口観光株式会社に入社します。これが2001年のことです。入社してからの仕事の中で印象に残っている出来事として、「きたの風茶寮」でのことを話しています。箱根に展開中のきたの風茶寮は、客室数が10室という高級旅館です。いらっしゃるお客様が少ない分、お客様とも近い距離で接することができるという利点があります。

そこで野口氏はお客様から箱根の歴史などを教えてもらったそうです。様々な配慮が必要だったため、この箱根での経験はとても大きいと語っています。お客様だけでなく、従業員とも直接話す、電話で話すなどして配慮していたとのことです。現場の声を聞いて満足度を高めるという現在の運営方針が、この頃から一貫して守られていることがわかります。

その後2010年には野口観光マネジメントの常務、2017年には野口観光株式会社の副社長を務めます。そして2022年6月、ついに野口観光グループの代表取締役社長に就任したのです。

3.野口和秀氏の考える野口観光グループのこれから

野口観光グループのホテルは3つの路線で展開されています。それは「リーズナブル」「ハイグレード」「アッパーミドル」の3つです。現在はこの3路線ですが、今後は「ラグジュアリー」なものと「よりリーズナブル」なものを追加して、5路線にしようと考えていると野口和秀氏は言います。また既存の施設についても拡大ができないか検討していくとのことです。

創業者である秀次氏は地域の多角化、二代目である秀夫氏は客層の類型化をそれぞれ行ったので、三代目である自身は現場の声を聞きながらブラッシュアップするという方向性だそうです。またこれまでの運営を土台に旅の目的や各地域の魅力もプラスできるようなサービスを作り出していきたいと今後の課題も打ち出しています。

さらに北海道の観光振興についても、業界が連携を取って地域の価値を上げていきたいと意気込んでいます。野口和秀氏率いる野口観光グループは、その一端を担い、これからも観光業界を盛り上げていくことでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次